L ID

      人材

      研究の「師匠」を見つけよう/東京薬科大学 生命科学部 教授 多賀谷 光男さん

      サムネイル

      「これから研究に打ち込み、研究者として成長したい」そんな思いで迎える研究室選択のとき。研究室はどんな視点で選びますか? リバネスでは「研究室の実績」と「先生の研究理念との相性」の2点が研究室選択に役立つのではと考えました。今回は、東京薬科大学生命科学部 教授の多賀谷 光男さんをご紹介します。※本記事は2019年夏号「incu・be」vol.45に掲載されたものです。

      タグ

      研究を通じて『生き残る戦略』を共に探す

      東京薬科大学 生命科学部 教授 多賀谷 光男 さん
      東京薬科大学 生命科学部 生命医科学科 分子細胞生物学研究室 教授 多賀谷 光男 さん

      多賀谷さんは、生物の最小単位である細胞の中でダイナミックに行われる膜の分裂・融合や物質の輸送・やりとりを研究し、複雑な生命体の機構解明を目指す研究者だ。特に小胞体やミトコンドリアなど多彩な生理現象を担う部位でのタンパク質輸送に注目し、研究している。

      学生と向き合うときに多賀谷さんが重視しているのは「自主性を持って実験の計画を立て、遂行すること」だという。多賀谷さんの人生最初の研究では当初希望するラボの所属ではなかった。しかし、自ら研究を進めていくにつれて面白くなり、結果的に現在も当時のテーマを源流とした研究に携わっている。「研究はやってみて始めてわかることも多いです。まずはやってみて失敗する、という繰り返しの中で、深まっていくものがあると思います」。学生への指導も、研究の結果を出すこと以上に、その結果に至るまでの過程を大切にしているという。

      博士課程まで進んだ学生には、異なる分野のテーマに積極的に挑戦することで視野を広げ、ラボに新しいことを『加える』という姿勢を推奨している。そんな学生に対して、多賀谷さんは自身の経験や研究者同士のネットワークを駆使し、学生を応援することが先輩研究者としての役目だと思っている。留学のサポートや他の外国の研究室の紹介もその一つだ。

      「研究を通じて培われるものの見方や、多様な人脈は社会でも役立つ力だと思っています」。学生が目指す道で、生き残っていくために必要な力とは何かを考え、自分にできる限りのことをする。それが多賀谷さんの後輩育成の思いだ。

      研究理念「成功から学ぶ 失敗から学ぶ」

      自ら仮説を立て研究すれば、うまくいっても、失敗しても、新たな発見がある。失敗した時は次に失敗しないよう考え、成功した時は再度成功に導けるか考えることが大切だと思っています。

      教育理念「生き残る戦略を学ぶ」

      「こうなりたい」という思いを貫き、生きていくのは簡単なことではありません。研究そのものの力だけでなく、人脈や研究に対する姿勢など、研究者として生きるための戦略を学べるような場を提供したいと考えています。

      先輩達に聞いた、 研究室の探し方

      1:大きなラボ、小さなラボそれぞれに利点がある大きなラボの場合、切磋琢磨しながら将来プラスになる人間関係の構築ができるのが利点です。小さなラボの場合、比較的しっかりと教授に研究をみてもらえるという利点があります。

      2:研究室を出た人を調べる教授と話をすること以外に、研究室を卒業した学生の進路を調べることで、その研究室の姿勢、方針がみえてきます。

      この記事をブックマーク

      登場人物をフォロー


      著者


      関連記事

      リバネスIDにユーザー登録する(無料)

      ブックマーク、フォロー、新着コンテンツのお知らせなどをご利用いただけます

      リバネスIDは研究者の知識製造を加速させるためのプラットフォームです( →リバネスIDとは